海外ATMの恐ろしさ
仲違いしているボリビアチリ間の国境をなんとか越えて、カラマに到着。
ケイスケくんとバスを降りて、それぞれ宿へ向かおうなんて話をしてたら、
なんと
ケイスケくんがけんちゃんと待ち合わせしてるのが、私たちと同じホテル!
まさかの!
booking.comで一番上に出てきたってだけの理由で。
という事で一緒に宿へ。
レセプションが英語もスペイン語もイマイチ伝わらなくて、ここでもすったもんだありましたが、なんとかチェックイン。
現地通貨を持ってなかったので、けんちゃんが来るまでに下ろしとこうって事でATMへ。
何軒か回るも、何故かどこもお金下ろせない!
困った!町にあるATMを探してとりあえず試しまくる。(これ自体は結構あるあるなので、問題ない)
10軒めくらいで、ケイスケくんが下ろせた!
おぉ!やったね!でも私たちのはダメだー同じATMなのに( ˙-˙ )
なんて会話をしてたら…
ん?
あれ?
ATMからキャッシュカード出てこないけど!
はい。パニック。
無意識にゴミ箱に捨てちゃったかとか誰かにもってかれちゃったかとか考えたけど、私たちの他にATM使ってたのはおばちゃん1人だけで先に出て行ってるし、ゴミ箱には何もないし…
そういえば聞いたことある。
南米なんかだと、理由なくATMからカード排出されない事があるらしい、と。
カードが飲み込まれたとかカードが食べられたとかいうらしいけど、特に原因はなく極たまーに運の悪い人がそうなる、と。
やりました、エラバレシ者。
って
ふっざけんなよ!
マジで!
意味わからん。
本当に!
ちょっとパニクり過ぎてたので、ケイスケくんには先に宿に帰ってもらうことに。
意外と冷静なタカユキくんに落ち着きなよ。と言われるが、
今落ち着いてる場合じゃないから!!
落ち着けるわけないから!!!
とガチギレ(本当はもっと口汚なくキレてます♡)
銀行の支店に併設されているATMだったので、すぐに行員を呼ぼう!となったけど…
運の悪いことに、15時少し過ぎ。営業時間終了。誰もいないしドアが閉まっている。
でも誰でもいいからとりあえず話つけなきゃって事で、インターホン連打して警備員さんに事情説明。
しかし、いくら説明しても
「今日の業務は終了しているので、明日の9時にまた来てください。その時に行員が対応します」
との事。
ふっっっっざけんなよ!
今すぐ返して欲しいの!
明日は無理なの!
なんでかって?
明日の午前中のフライトでサンチアゴ行くから!
マジで!
ばか!
なんて日だ!
って半泣きでやり取りしてたら、なんとまさかのたまたま行員さんが通りかかる奇跡。
彼女は英語もペラペラで、私たちの下手な英語の説明を親身になって聞いてくれました。
いい人…
これはイケるかも!
と思ったのも束の間。
「セキュリティ上の決まりで、ATMに飲み込まれたカードは、飲み込み即粉砕なので物理的にお返しする事は出来ません」
と非情な通告。何回かちゃんと説明して、彼女も理解してくれたけど、もう粉砕しちゃってるから無理の一点張り。
おいおいマジかよ
冗談やめてよ
お前ら勝手に吸い込んどいて、勝手に粉砕すんの?
ぶっとばすぞ
え、まじなの?
なんかもうこの辺で、感情を失うカナエ。
もう、なんか、
もういいよ
帰ろ
こんなついてない事ある?
旅向いてなさすぎじゃない?
なんて日だ!
これ以上押し問答しても、結果は変わらない事アメリカの事故で学んでるので…
とりあえず疲労困憊すぎて一度宿に戻る事に。
少し調べてみたけど、海外でキャッシュカードを飲み込まれた場合、返してもらえた人もいるけど、同じように返してもらえなかった人もいて…
本当にただの運次第らしい。エラバレシ者。
本当は粉砕なんかしてないし、ATMも開けてくれたのかもしれないけど、言葉も流暢じゃない外国人だし、面倒だからそう言って誤魔化されただけかもしれない。
でも何かあったら困るし、すぐに銀行に電話してカード停止の手続きしてもらうしかありませんでした。
これで返ってきても、どうせ使えないし…
現金おろす事ができないと、クレジットカードの使えない国ではどうにもならない。
絶 望
本当に落ち込みすぎて部屋の隅で膝を抱えてました。
相変わらずの豆腐メンタル。
しかしこういう時にタカユキくんはすごい。
「帰るっていう選択肢でも構わないよ。正直カナの行きたかったウユニには行ったしね。笑
でもまだ他に旅を続ける方法はあるし、ここで帰るのはつまんなくない?とりあえずやってみようよ!」
ハイパーポジティブ
確かにまだ海外キャッシング機能のついたクレジットカードはあるし、なんとかなるかな…
この人すでに自分のクレジットカード盗まれてるしな…
まだ始まって一ヶ月しか経ってないし、今帰ったら恥ずかしすぎるしな…
とりあえずこのハイパーポジティブおじさんが居ればなんとかなる…!
ような気がして来た。
チリはクレジットカード結構使えるし、カード支払いで夕飯食べて寝て翌日になったら、なんかどうでもよくなって来たし。
ということで、予定通り11時発サンチアゴ行きのフライトに搭乗するawa夫婦なのでした。
すったもんだあり過ぎて、ケイスケくんとけんちゃんと会う事なく翌日空港へ向かってしまったので、ケイスケくんにお別れ言えなかったのが心残りではありますが。。
最後に、今回の騒動の原因・banco de chiliさんへ。